仕事のこと

9年ほど前に自宅の引っ越しをしてから、書斎やその周辺を毎朝掃除しています。
これが結構時間がかかり、早朝出勤していた頃と比べると、出社時間がかなり遅くなっています。
社員の誰よりも早く出勤し、誰よりも遅く帰る生活をしていたのに、それと比べると様変わりの生活です。

会社での滞在時間が短いので、一見「堕落」したようにも見えますが、実はそうではなく「スイッチはオン」になったままです。
社長の仕事は、会社をいかに利益の大きいビジネスに移行させるかだと最近になって分かってきました。
世の中は常に変化し続けているのです。
利益が出る事業やビジネスモデルも変化しているのです。

自分たちが出来ることと出来ないことがあります。
また得意にしていることと苦手にしていることとがあります。
自社と相性がよくて、よく儲かる事業を選択していくべきなのです。
世の中や市場の変化に合わせて、自社を変えていく必要があります。
もしその努力を怠るならば、過去になりつつある市場とともに、自社にもまた消え去る運命が待っているわけです。

大企業と中小企業に違いは「放っておいても勝手に売れていく商品があるかないか」だと思うのです。
大企業は“やはり”いい商品を持っているのです。
新卒社員の学歴なども正直言ってだいぶ違うと思いますが、幸か不幸か「学歴」と「仕事ができるか否か」の相関関係はほとんどありません。

商売の本質はリピーターへの奉仕に尽きると悟りました。
すべての人に奉仕するわけにはいかないのです。
自社にご縁のあるリピーターのお客様に徹底的に奉仕していくべきだと思うのです。
またヘビーユーザー(上お得意様)は「えこひいき」すべきなのです。
お客様はみんな平等なんてことは、ビジネスにおいてはあり得ません。

このブログに何度も書いているのですが「顧客第一主義」だと、社員がヘトヘトになってしまい、気持ちも体も持たないのです。
「顧客第一主義」が正しいとしても、問題は「顧客」のところを絞らなければいけないということです。
自分たちと相性の合うお客様や、好きなお客様や、あるいは尊敬するお客様だと、何の無理もなく一生懸命「その人」のために奉仕できると思うのです。