時代とともに変化する

大阪新地での大規模なビルの建て替え工事現場に「ビル経営一筋90年」の看板が掲げられていました。
時代の変化と共に、どんどん業態や事業内容が変わっていくのは「生き残り」のためには極めて重要なことですが、「○○一筋」というのも実に魅力的です。

あまり会社の図体が大きくなりすぎると、時代の変化に対応しきれません。
そういう意味では、中小企業の場合「少人数」というのが一つのキーポイントになるかもしれません。
累積所得税納税額日本一の斎藤一人さんの会社は、社員5名なのだそうです。

経営者が常に向上心を持って勉強し、また世の中や時代を興味を持って観察するというのは当然のことでもあります。
「遊び」から様々な経営のヒントを得ることはあるので、遊びを決して否定するわけではないのですが、経営という軸を外して遊んでしまうのは論外だと思います。

富裕層相手の商売も今後のキーポイントかもしれません。
富裕層でも「仕事型富裕層」と「相続型富裕層」に分かれるかもしれませんが、少なくとも「仕事型富裕層」は決断が早いのです。
またこちらも必死に進化していかないと、役に立たないとなればあっさりと切られます。
しかしながら仕事型富裕層とお付き合いするのは勉強になることが多く、極めて面白いのです。

時代の変化に従って、事業自体も変化させなければなりません。
が、自社の本業から大きく離れた分野への進出はリスクが高くなります。
自社が今まで培ってきた技術やノウハウや顧客層を活かせる分野への進出でありたいものです。

不動産の世界でも、昔の賃貸管理と今のそれとでは、その内容に格段の差があります。
やはり進化しているのです。
例えば「入居審査・保証システム」といったようなものは、昔は全く存在しませんでした。

商品自体でも「マンスリーマンション」や「シェアハウス」など、従来の不動産店が扱わなかったものが出現してきました。
今までの不動産業界は、住まい方の変化に対応しきれていないのです。
「マンスリーマンション」や「シェアハウス」の取り扱いはインターネットが中心で、駅前の不動産店に行って探すといった動きには全然なっていないのです。