業界の今後とわが社の対策 その11

累積経営用の商品には、マンスリーマンション、シェアハウス、コンテナ倉庫(個人収納)、コインパーキングなどがあるわけですが、自社と相性の良い事業に取り組んでいくのがいいと思われます。
もっと言うならば、経営者が一番ピンとくるもの。
乗り気でないのに事業が成功するわけがありません。

当社の場合はコインパーキングを15年ぐらいかけて、ゆっくりと増やしていきました。
土地の借上げ方式ではなく「自社所有・自社運営」がビジネスモデルなので、急拡大するわけにはいかなかったこともあります。
今頃になって“やっと”ある一定のボリュームに達したのですが、今後はより一層選択の幅を絞っていこうと思っています。
今後は余程適した場所でないと手を出さないようにしたいとも思っています。

株でも「買う・売る・休む」があると言われています。
「休む」が出来ない人が損をするのです。
「休む」のは我慢でもあります。
バブルの際に「休む」ことをした人は、ひっくり返っていまあせん。
休むこともせず、突っ走った人が“ドツボ”にハマりました。

今後もコインパーキング用の土地を探していく姿勢は堅持しますが、けっして焦らず、ゆったりと構えていたいとも思っています。
またコインパーキング以外の新しい商品も探していきたいと思っています。
世の中は変化していくので、会社の業務内容も変えていかなければなりません。
経営は環境適応業。
「市場の変化に合わせて、わが社も変えていく」努力を常にしていかなければなりません。
時代に即した柔軟な頭や、時代の変化を読む努力は経営に不可欠です。

会社の本体をあまり大きくし過ぎると変化に対応できなくなります。
借入れがあると、これまた変化すべき時に変化できません。
社員数が10数名の一部上場企業を知っていますが(やはり不動産業です)、小さな大企業と呼ぶべき存在です。
極力アウトソーシングを行い、どうしてもアウトソーシング出来ない部分こそ、自社の「コア」部分。
ここをどこにも負けないように深堀りするのが、会社の使命だと思うのです。