黄金の一日

体に気をつけて一生働き続けるというのが、私のテーマです。
一日一日の単位ではムリはしないのですが、休まないで働き続けようと思っています。
私は小学生や中学生の頃はナマクラな人間だったのですが、高校で勉強に目覚め、これが本当によかったと思っています。

大学時代は体育会柔道部に所属し、毎朝自主的に腹筋500回と腕立て500回を続けていたのですが、今でもこの時につけた筋肉が役に立っていることがあります。
体育会柔道部に入ったことは良かったと思うのですが、今の自分ならもっと勉強したし、もっと練習にも励んでいたと思います。

なぜなら、すべてのことに対する「本気度」が全然違っているからです。
社会人になってからも、よく頑張った方だとは思いますが、もし今もう一度20代に戻るとしたら、たぶん今までの自分の倍は仕事をしていたし勉強もしていたと思います。

本当に勿体(もったい)ない時間の使い方をしていたものです。
休日でも丸々1日をムダに過ごしていたこともありました。
普段の日でも晩酌のあと、つまらないテレビを延々と見続けることも少なくなく、あの時間を読書に当てていたら、明らかにその後の人生が変わっていただろうと思います。

会社員の時は「不満だらけ」、自分の会社を持ったら「不安だらけ」であることは間違いがありません。
サラリーマンの時を振り返っても、もっと良い時間の使い方が出来たと思うのです。
自分の会社を始めてからも、空回りの悪戦苦闘ばかりせず、もっと効率のいい時間の使い方があったはずです。

途中で倒産でもしていたら目も当てられないのですが、何とか持ちこたえ、還暦を超えた今では資金繰りにあまり心配しなくても済むようになりました。
自分の能力や努力からすれば、ひょっとしたら大成功の部類に入るのかもしれません。
しかし今の「やる気」哲学を持っていたら、もっと大・大成功をしていたと思うのです。

あれだけビジネスで悪戦苦闘した後で、本当は自分は勉強がしたかったと気がついた時は、ちょっとショックでした。
もう日が暮れかけ、足元が暗いのです。
どうしようもなくて掲げたものが「95歳までバリバリ現役宣言」。
60歳から95歳までだと35年あるわけです。
これなら本気で取り組めば、なんらかの成果が出ると踏んだわけです。

「勤勉」や「やる気」に目覚めた今は、もう後悔のない生き方にしようと思っています。
人間は気持ち次第で、年を重ねるごとに精神性をますます磨いていけることを体感しています。
黄金の一日一日を歩んでいくのみです。