ゴルフの話 その2

「あっ、こんなことをやっていてはいけない!」と恐怖に似た感情に襲われました。

 

今から思えば、バブルが崩壊する少し前の話です。

 

「ちょっと浮ついた」不動産業者たちが集まった平日のゴルフ会でのことです。

 

1番ホールでの第1打を打った瞬間、ゴルフなどやっている場合ではないと感じ、何かとんでもない恐ろしいことが起こるような気がしたのです。

 

その機を最後に私はゴルフから足を洗いました。

 

実際、それからしばらくしてバブルが崩壊し、ゴルフどころではなくなりました。

その少し前の、バブル真っ最中の話です。

 

「君は見込みがあるから、審査なしで会員にしてやる」と、ゴルフ場をいくつも経営している人から言われました。

 

会員権は確か4千万円ぐらいだったと思います。

 

もしその時、老獪な経営者の言葉に浮かれて会員権を買っていたなら、大変な後悔をしていたはずです。

 

なぜならそのゴルフ会社は、その後しばらくして倒産したからです。

 

会員権は紙切れと化し、4千万円は全く戻って来なかったと思われます。

 

危うく難を逃れたわけですが、やっぱりゴルフと私は相性がよくないに違いありません。