ある受験指導のプロの本を読みました。
いろんなテクニックも書いてあったと思うのですが「その人の人生にとって何が一番いいのか?」のことも書かれていました。
一番印象に残ったのが「MARCH(明治・青学・立教・中央・法政)」あたりに入って、JTC(Japan Traditional Company)に就職するのが最もコスパがいい」というものでした。
JTCとは、トヨタや日本製鉄のような、昔からある日本の超大手企業のことです。
その本の著者は東大出身だったと思うのですが、JTCに入った時、学力とは違うものが社会人には必要なのだということが身に染みてわかったそうです。
私学出身でスポーツばかりやっていた人が社内での信頼感が高かったり、セールスで途轍もない成績を残したりしていたのを見て、その人は「これは自分が戦える土俵ではない」と悟り、早々にギブアップして塾の講師になったとのことです。
超大手企業だと、35歳ぐらいまでに年収1,000万円を超えることが少なくないのですが、自営業ではなかなか1,000万円には到達しないわけです。
医者や弁護士がいいと言われますが、猛烈な受験競争に時間を費やしてなったとしても、ワクワクできる職業かどうかは疑問です。
病人ばかり相手にしていては、医者自身の具合まで悪くなりそうだし、弁護士にしても「人の揉め事に首を突っ込む仕事」であることには違いありません。
自分の仕事が、社会の豊かさにつながるビジネスパーソンの方が、ずっといいような気が私自身はしています。