人生は長い

106歳にして現役の講演会講師である磤地三郎さんの本を読みました(『106歳を超えて、私がいま伝えたいこと』磤地三郎・こう書房・1,500円)。
まさに「ポジティブ・シンキング」の塊のような方で、それでいて自然体。
長男、次男ともに脳性小児麻痺という苦労を重ねてこられたのですが、その苦労をちっとも感じさせない爽(さわ)やかさがあります。

オシャレだし、元気だし、頭はシャープだし、まさに私の目標とする100歳青年でもあります。
100歳を超えてから、毎年世界一周講演旅行に出かけるという凄さ。
90歳代から語学を始め、次々とマスターし、韓国では韓国語で、中国では中国語で、講演をするという、まさにスーパーマン(スーパー・オールドマン?)です。

磤地三郎さんがこの本で言いたいことは「人生は長い」であり、「長生きをすれば良いことがある」。
私は「95歳までバリバリの現役で頑張る」と宣言しているのですが、こんなのは磤地三郎さんの現実の姿を見れば、吹っ飛んでしまいそうな目標です。
ちょっと目標が謙虚すぎるかもしれません。

私はもうすぐ還暦という若造なので、あまり大したことは言えないのですが、確かに頭などは年々良くなっている実感があります。
読書や勉強に対する根気だって、学生時代の数倍あるように思うのです。
社会人になっても、若い頃は遊びたい時期でもあるのですが、今はそれがない分、集中力は完全にアップしています。

健康についても、3度の入院を経て、今は健康管理の仕方が分かってきました。
カゼで寝込むなどということは、ここ十数年記憶にないし、弱点だった胃腸も好調です。
経済的にも、安定収入が固定費を超える方向を目指してやってきたのですが、ようやくその成果が見え始めてきました。
ということは、より高度な仕事や勉強に打ち込める態勢に完全に入ったということでもあります。

これだけ恵まれていて、頑張らない方がおかしいのです。
人生は長い。
しかも長生きすればいいことがある。
こうなりゃ楽しまないと損ですよね。