さて、どうするか?

フランス語を今年から始めました。
全くのゼロから63歳で始めたわけです。
106歳で亡くなった障害児教育の専門家の方がいるのですが、この人は80歳代から韓国語と中国語を始め、いつの間にやら韓国や中国で、それぞれの国の言葉で講演をしていていたというからスゴイものです。

ついでに言うと、晩年はスペイン語やロシア語も勉強しておられたようです。
ここまで書いて名前を思い出しました。
磤地三郎(しょうち・さぶろう)さんです。
日本で初めての民間の障害児施設「しいのみ学園」の創設者でもあります。
私が60代になってフランス語を始めたのには、この方の影響もかなりあるように思います。

ふつう「語学」と言えば英語だけを意味するのですが、多言語を学んでみようと思ったのは、黒田龍之助さんの本に触発されたからです。
この方はスラブ系の言語が本業なのですが(ロシア語のNHK講師でした)、一体何ヶ国語を話すのかよく分からないぐらい多言語を勉強されています。
洒脱な文章で、本もとても面白いのです。

で、恐る恐る始めた私のフランス語ですが、今の感想を言うと「こんなん楽勝やん!」なのであります。
むろんまだまだ初心者なのですが、フランス語をマスターしたイメージが、私の潜在意識に既にインプットされています。

返す刀で来年あたり中国語にチャレンジしたいという欲求が抑えきれなくなっています。
「多言語を同時に学ぶと頭が混乱するのでは?」という疑問は完全に杞憂であることが、フランス語を始めてみてわかりました。

早く始めないと人生は短いのです。
スポーツでも早く始めれば始めるほど有利になります(オリンピック選手はほとんどが小学校低学年からスポーツを始めています)。
60代の「柔軟な頭」の時に新しい言語を始めないと、80代ではちょっと遅いと思うのです。

ただし中国語を学ぶ時間的な余裕があるかと言えば、これはかなり苦しいと言わざるを得ません。
ワンレッスン30分を2回分続けるだけで、終わった時には頭が限界に達しています。
ムリしてもうワンレッスンを取ろうとしても、そうなると夕食が遅くなるばかりで、あとの読書タイムにも影響を与えてしまいます。

「今の書棚がいっぱいになったら、あとはどうするのか?」と「中国語をいつ勉強するのか?」の課題には、今のところ全然いいアイデアが浮かばないのです。