見栄を捨てる

自分を大きく見せたくって仕方がない人が“たま”
にいるのですが、こういう人は「友達候補」からは
即座にハズれます。

見栄や虚勢を張る人とお付き合いしても疲れるば
かりです。

自慢しないと話をした気にならない人もいるので
すが、こういうのも聞く方にとってはちょっと
ツライのです(だから距離を置くというか、逃げ
出します)。

ところが知的生産者にとって唯一自慢していいも
のがあります。
それは「本」の話。

武士は普段は質素倹約を心掛けなければなりませ
んが、いくらお金をかけてもいいものが一つあり、
それは「刀」なのです。

知的生産者にとっての本は、サムライにとっての
刀のようなものなので、どれほどお金をかけても
いいし、いくら自慢してもいいということになり
ます。
(と、渡部昇一先生から教えていただきました)

さて、見栄の話に戻ります。
見栄の原因は「自分に自信がないから」に尽きるの
ではないでしょうか。

本当に実力があり、自信に満ちた人は、そもそも
見栄なんて張る必要がないのです。
もし実力が足らない部分があるならば、それを
素直に認め、実力を蓄えていくか、それが叶わな
ければ謙虚な態度を取ればいいだけの話であります。

見栄を捨てると、生き方がすごく楽になります。
見栄に余計なエネルギーを使うくらいなら、生き
方の本筋に力を入れていく方がずっと効率的です。

見栄を強固に張っていると、苦しくなったり虚し
くなったりします。
ならばその分、実力をアップさせる方向に頑張っ
た方が余程楽しいし、また「得」なのであります。