プロの思い込み

宝塚駅近くで新築マンションが建築中で、そこの販売担当者の人とお話ししました。

 

そのマンションは普通のファミリータイプと1LDKタイプの2種類の間取りがあります。

 

ファミリータイプはまだ残っているのですが、1LDKタイプの部屋は早々にすべて売却済みとのこと。

 

仮にすべての間取りを1LDKにしていたら、とっくの昔に完売していたに違いないとのお話でした。

 

「マンションはファミリータイプを主体にしなければならない」なんて思い込みを(私も含めて)不動産のプロたちがいまだに持っているという証拠です。

 

では1LDKを買った人たちはどういった人かというと、投資用や、セカンドハウスや、老夫婦や単身者の居住用です。

 

また宝塚特有の需要があり、それは宝塚歌劇の富裕層のファンが購入するというケースで、東京や北海道や九州や沖縄のお客さんもいるとのことでした。

 

好調な1LDKタイプに比べ、ファミリータイプは苦戦しているわけですが、その理由の一つに価格が高くなっているというのがあります。

 

建築費の高騰もあり、10年ほど前と比べても、1.5倍から2倍くらいしているのではないでしょうか。

 

これではマンションの買い替えを希望しているファミリー層は、資金が追いつかなくて購入できないということになります。