若い頃にできなかったことが、最近になって徐々にできるようになってきました。
「老成力」とでも言ったらいいかもしれません。
たとえば体や心をいつもリラックスさせるなんてことは、いい意味でも悪い意味でも「やる気満々」の若い頃には到底できませんでした。
「ゆるめる」ということが、どれほど大切なことかが、70歳に近づいてやっとわかってきだしました。
体のどこにも力が入っていない状態が、一番パフォーマンスがいいように思うのです。
「腹八分目」なんてことも、ようやく実践できるようになりました。
食事だけでなく、どうやら生活も経営も「腹八分目」が、安全で長続きする方法のようなのです。
病気の原因は「過食」と「冷え」だと結論づけていいような気がします。
過食をやめるだけで、体調が魔法のようによくなっていきます。
喉が渇かなければ、水分を余分に補給する必要もないように思います。
食欲がないのに、無理やり食事をとるのと同じことです。
余分に摂取された水分が体に蓄積され、冷えの原因となるようです。
水分も脂肪も、あるいは筋肉だって余分なものはいらないのではないかと思います。
太り過ぎてメタボになっている中高年者が病気で入院し、やせてスマートになって出てくることがあります。
ひょっとしたらそれも自然の摂理の一つで、わざと病気にして、一気に体重過多をなくしてしまおうとする体の「調整力」なのかもしれません。