株と不動産

株価は当然ながら上がったり下がったりするのですが、これを「当てる」のは容易ではありません。

 

「株は安く買って、高く売る」のが秘訣のようですが、いつが安く、いつが高くなるなんて誰も分かりません。

 

そんなことに人生の貴重な時間を消費してしまうのは、ちょっと割が合わない気もするのです。

 

仮に100倍になる株を持っていたとしても、ゼッタイに途中で売ってしまっているはずです。

 

私など100倍どころか、1.8倍くらいのところで売ってしまい「大儲けした」と喜んでいるに違いありません。

 

デイトレーダーは論外として、短期の投資だと株価の上がり下がりが気になって本業の仕事に身が入らないのです。

 

ある株の投資家は、上場企業の「サラリーマン社長」には目もくれず、「創業オーナー経営者」の会社の株だけに投資しています。

 

株価は基本的には業績と連動するのは間違いがないので、腕利きの創業オーナー経営者の手腕に期待しているわけです。

 

その経営者に「お金を預け、増やしてもらう」という感覚で株を購入しているそうです。

 

それにしても、そういった会社を探すだけでも、相当の時間とエネルギーが必要です。

 

私は株であってもキャピタルゲインではなく、安定的なインカムゲイン(つまり配当)を重視しています。

 

これなら比較的簡単に会社を探すことができます。

 

株は毎日相場が立っているし、売れば4日間で現金になるし、極めて流動性が高いと言えます。

 

が、不動産には今の価格がよく分からないところがあります。

 

また現金化できるのに、ふつう数カ月かかります。

 

が、逆に言えば、流動性が悪いからこそ、ずっと保有していけるのだとも言えます。

 

案外それが不動産の強みなのかもしれません。