事業に成功した人が、究極のところ何に投資するかと言えば、やはり不動産と株ということになるのではないかと思います。
中には骨とう品や競走馬に(趣味を兼ねて)投資する人もいるとは思いますが、かなり特殊な例ではないかと思います。
日本には創業200年以上の会社が1,400社あると言われています(世界の65%を占めるそうです)。
歴史はあるけれど、事業や業態は時代によって変化し、もともとの本業を貫いているところは少ないのではないかと思います。
一番多いのは不動産業で、かつて大儲けした時に不動産を購入し、今は不動産オーナー業を営んでいる会社が少なくないと読んだことがあります。
不動産オーナー業なら特殊な技能はいらず、また少人数で運営していけます。
事業会社をうまく経営していくというのは相当難しいことで、代々「能力のある人間」が生まれて来るとは限りません。
そこそこの広さの一等地を所有しておれば、経営的には何とでもなりそうです。
大儲けした時期に不動産ではなく株を購入していたら、どうなっているでしょうか?
それでは200年続かないような気がするのです。
株は(損するか得するかは別として)その気になったらすぐに売れます。
一方、不動産は流通性が悪く、そう簡単に売ったり買ったりはできません。
案外、その流動性の悪さが永続性の秘訣ではないかという気がするのです。