「会社は大きくしなければならない」という思い込みが、私にとっては大きな間違いだったということは、このブログでも何回も書きました。
が、「大きくしてはいけない」と言っているわけではないのです。
樹木が年輪を刻むように、ゆっくりと、しかし確実に大きくなっていくのは、全然不自然ではないのです。
神さまもそういった成長を是とされ、温かく見守ってくださるような気がします。
急成長するとバランスが大きく崩れ、そのあと破たんへの道が待っていることが少なくありません。
どんな産業でも、ブームのあとの倒産なんて話は、掃いて捨てるほどあります。
急成長すると、何よりも経営者自身に奢りが生じるのです。
自他ともに「ビジネス界の天才」などと言いだした頃から傲慢さが顔を出し、時間に遅れだし、まわりが見えなくなり傍若無人になります。
目指すべきは「年輪経営」なのです。
当社の「年輪経営」は「お金を貯めて、コツコツと収益物件を増やしていくこと」です。
人(社員)を増やすことはしませんが、収益を生んでいく不動産への投資はブレずに継続していきます。
収益物件を購入するためにお金を貯めるという「志」を持っていると、無駄遣いもしません。
見栄を張った寄付もしないし、胡散臭い投資の話にも乗りません。
人にお金を貸さないし、高級時計も骨とう品も買う気になりません。
どこまで質素倹約すべきかと考えたのですが、本代とファミリーへの投資だけはケチらないと決めたらスッキリしました。
でも基本はシンプルライフです。
不動産オーナー業は人手がいらないストックビジネスで、不動産にいかに機嫌よく稼いでもらうかがポイントでもあります。
バタバタしなくていい分、余った時間をすべて勉強につぎ込みたいと思っています。