もう一度「企業理念」を ②

「不動産活用と能力開発で、世の中に活力と繁栄をもたらす」を企業理念としました。
「不動産活用」に力を入れるためにも、「不動産サービス業」から「不動産オーナー業」へと徐々に軸足を移していこうと思っています。
不動産サービス業は労働集約型の事業ですが、不動産オーナー業は知恵の事業です。
前者では「回転数」が大事ですが、後者では不動産をジックリ育てていくといった姿勢が大切になってきます。

成功体験は時代が変化した時、足を引っ張る存在にすらなることがあるのです。
例えば全国に店舗網を築き、ナンバーワンのシェアを取っていたとしても、ネットでその商品が簡単に買える時代になれば、店舗や人員がムダになるどころか足かせになってきます。
「時代の変化を読む」というのが経営者にとって一番重要な仕事ではないかと感じるのです。

常に変革への努力と勇気を持たないと、会社は継続できないと思うのです。
経営者が頑迷だと生き残れないし、何かを変革しようとしたら、それに一番抵抗するのがベテラン社員であることは少なくありません。
「変革し続ける老舗企業」を当社のコンセプトとし、常に頭を柔らかくしておこうと思っています。

顧客が会社を選ぶのは当然ですが、会社も顧客を選ばなければならないと思うのです。
量販店をものともせずに営業している「電化の山口」という電気屋さんは、まず顧客を選別するところから改革を始めました。
「過去にトラブルのあった顧客」や「極端な値引きを要求する顧客」をカットし、そのかわり上得意に徹底的にサービスする態勢にし、そうすることにより業績が伸びてきたのだそうです。

いい「仕事」は、いい「働く仲間」と良い「お客様」とによってもたらされます。
やはり良いお客様を選ばなくてはならないのです。
そして選んだお客様の「幸せ繁栄」が叶うように、徹底的にフォローしていきたいとも考えています。
会社のスタッフや協力会社やお客様が、ともに「幸せ繁栄」していく仲間であれば最高ではないですか。

会社の基本方針は「インカムゲイン・無借金経営・小さな本体」です。
これはもうブレることはないと思います。
この反対が「キャピタルゲイン狙い」であり「超拡大方針」であり「立派な本社」であります。
そして33年後は「ダントツ経営で100周年」を、私自身が現役のまま迎えたいと思っています