簿記のスゴさ、ITのスゴさ

500年前にイタリアの商人たちが複式簿記を使い出し、そこから西洋の勃興が始まったような気がします。

複式簿記は極めて優れた会計システムですが、複式簿記を用いる組織(会社など)もまた優れたものになるという性質を持っているようで「おそるべし複式簿記!」なのであります。

複式簿記は発明以来ずっと使われていて、500年間劣化していないシステムということ自体が驚異でもあります。

筆算で行うのか、電卓を使うのか、あるいはコンピュータに任せてしまうのかは別として、基本的には全く同じシステムなのです。

私はサラリーマンの時に経理学校で(夜学して)簿記の基本を学びました。

営業職だったのに経理を習いに行ったのは、自分でも本当にエラかったと思います。

それがのちのち会社経営にどれほど役にたったか底知れず、中小企業のオヤジであろうが、上場企業の重役であろうが、経理を知らずして会社経営はあり得ないというのは間違いがありません。

ただし私が経理学校に行っていた頃は、パソコンやITなどというものは世の中になく、あれば必ずそういった学校にも勉強に行っていたはずで、IT関係の知識の脆弱さは今でも私の弱点になっています。

アポロ11号は人類初の月面着陸をしたわけですが、この時には膨大な電算機が駆使されました。

が、今のスマホ1台の方が、その時の全コンピュータの計算能力を上回っているのだそうで、これは1995年にウインドウズ95を買った人でも想像もつかなかったことではないでしょうか。

アメリカのNASA航空宇宙局に友人がいる人がいて、それによると、今ならスマホ1台で簡単にロケットが打ち上げられるのだそうです。

私はスマホ登場あたりから、ITに落ちこぼれ始めており、新しいITに必死になってついていかないと、ビジネスどころか普通の生活すら難しくなりそうで、これが実は長寿のリスクでもあります。