仕事や事業が消えるリスク

ITが発達し、社会のあり方が相当変化しましたが、自動運転車やドローンの出現によって、より大きく変わっていくかもしれません。
ITによって事務職や中間管理職や一部の営業職が必要なくなっていくという傾向性が見られます。
例えば昔の大企業の経理など、随分たくさんの人員で電卓や算盤を駆使していたのに、今では簡単に市販のソフトで財務諸表を作ってしまえます。
あくまでも推測ですが、日本の会社の経理部員は30年前の半分になっているのではないでしょうか。

ITは「伝える力」も優れているので、会社の中で何段階にも分かれている指示系統もシンプル化できてしまえます。
専門職はともかく、中間管理職は段々と必要なくなっていく可能性があります。

営業職は最後まで残りそうな感じもしますが、それでもこれまで営業マンが売っていた商品を、インターネットによって全国(ひょっとしたら世界中)から注文を取ることが出来るかもしれません。
特にニッチで特化した商品の販売は、インターネットが最も得意とする分野ではないでしょうか。

自動運転車が出現し、それが発展すると、トラック運転手やタクシー運転手が必要なくなっていくのは目に見えています。
それも遠い先の話ではなく、ここ10年ほどで起きる「現実」なのです。
当社が力を入れているコインパーキングでも、自動運転車が普及していくと、どこまで事業として成り立っていくのかはよく分かりません。

IT革命や製造過程の合理化によって、生産能力が格段に向上しています。
つまり供給過多。
供給が需要を上回るのはデフレ要因です。
日本では人が足らないと言われていますが、ヨーロッパの国では若者の失業率が50%を超えているところもあるのです。

ここ10年の間に新産業革命によって淘汰される職業がいくつも出てきそうです。
インターネットに取って代わられる職業は、存続が難しくなっていくのではないでしょうか。
お店だって、ネットで購入できる商品が主流の小売店は生き残りが厳しいと言えそうです。
その典型が街の本屋さんではないかと思います。

逆にそこに行かなければサービスが受けられない業種であれば、存在能力があると言えます。
例えばそれは美容室であったり整体院であったりレストランであったりします。
どんな職業や業種に従事しているかによって、個人の努力を超えた淘汰が始まっているのは間違いがありません。