キャッシュ・リッチ

高速道路での渋滞に対応できる自動運転車を探していたのですが、なかなかピタッと来るのがありませんでした。
が、お気に入りのエスティマが、来秋に自動運転車として販売されるというのを、クルマのディーラーさんから聞きました。

ならば、今から1年待てばいいだけです。
1年後なんて、あっという間にやって来ます。
それまでにお金を貯めておこうと思います。
欲しいものを紙に書けば夢が叶うので「自動運転車が欲しい」と書いたのですが、あっさりとエスティマの自動運転車が1年後に手に入るとは思いもしませんでした。

海外旅行も書けば実現することを知っているのですが、やや自重しているところです。
いま会社の事業転換中で、来年の自分の忙しさや生活ペースがよく分からないからです。
また、普段の生活があまりに充実しているので、そのリズムを壊したくないという気持ちが強いからでもあります。

経営に対する考え方も変わりつつあります。
どこの企業でもそうですが、前年よりも売り上げを伸ばしたり、利益を増やしたりするのに、私も一番興味がありました。
が、今後は手元に残るキャッシュフローを最重要ポイントにしようと思っています。

営業利益が赤字だとどうしようもないのですが、もし安定した営業利益が出るならば、毎月フリーに使えるキャッシュフローをいかに増やしていくかを考えたいと思うのです。

『儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい』(井上和弘・ダイヤモンド社・1,500円)を読んで「目からウロコ」状態でした。
脱税は論外ですが、納税額を減らすことでキャッシュが手元に残るようになります。

ふつうお金を払えば「ありがとうございます」と感謝してもらえます。
しかし税金の場合は誰からもお礼を言われません。
多額納税者には国から表彰状ぐらい出せばいいと思うのです。

投資に使ったキャッシュはリターンが期待できますが、税金の場合は直接的には何の見返りもありません。
おまけに納めた税金がちゃんと活かされているかどうかも、よく分かりません。

キャッシュ・リッチにし、少々のことでは倒産しない会社をつくり、その強い体質で立派な事業を行い、世の中に貢献していく方が、社会にとってずっとプラスになるのではないかと思うのです。
少し経営の方向を変えていきます。