ヨコ勉でタックスを勉強する

会社の目標はフリーキャッシュフローをいかに増やしていくかに尽きると悟りました。

 

売上でもなく、粗利益でもなく、営業利益や経常利益でもなく、税引き前利益が最重要でもないのです。

 

 「税金の支払い」や「借入金の返済」を行った後の、自由に使える現金こそが大事で、それが増えていくようにするのが経営の神髄だと思うのです。

 

社長が営業畑出身だと、どうしても売上優先になりがちです(ほとんど本能のようなものです)。

 

また製造業の場合など、製品のコストを下げるのには一生懸命なのですが、タックスを下げることには興味がない場合が多いのです。

 

たとえば広告費などの経費の場合は、あとあと売上が上がるという効果が期待できますが、タックスは経営的には全く見返りがない経費です。

 

しかも丸々キャッシュ・アウトする(現金が出ていく)わけで、やはりここは本気で押さえていくべきポイントであると思うのです。

 

私もこの点を今まで蔑(ないがし)ろにしてきたことを反省しています。

 

まずは自分で勉強して、そのあと専門家の力を借りて実務に対応していきたいと思っています。

 

とは言え、分厚い税金の本を前にすると、意欲が萎(な)えることが多いのですが、今は「ヨコ勉」という強い味方がいるのです。

 

「ヨコ勉」は分かっても分らなくても(アホになって)ページを捲(めく)っていくという、実に単純な勉強法です。

 

ただし、同じ方法で、同じテーマの本を何冊も読んでいくという特徴があります。

 

同じテーマの本を5冊も読めば、何となくなく分かった気になって来るし、30冊も読めば、ひょっとしたらそれが得意分野になったような錯覚に陥るかもしれません(その錯覚がとても大事だと思っています)。

 

ネットでならば同じテーマの本を一挙に何冊も買うことができ、読む本に困ることがありません。

 

そういう意味でも「ヨコ勉」はまさに時代の潮流に乗った勉強法だと思うのです。