フリー・キャッシュ・フロー

「キャッシュ イズ キング」という言葉があります。
会社は現金さえシッカリと手元に持っていれば倒産することはありません。
B/Sの左側は「資産」ですが、ここにキャッシュがタップリとあれば何の問題もないわけです。

しかしながら現金が少なく、棚卸資産や不動産や株がズラリと並んでいると、ちょっと気をつけなければなりません。
棚卸資産の中には、売れ残りで実際には資産価値のないものが含まれている可能性があります。

また不動産の中には、実際に売却する時、簿価よりもグンと安くしないと売れないものがあるかもしれません。
株だって大幅に値下がりしているのに、帳簿には買った高いままの金額が載っているのかもしれません。

現金を増やすためには、利益を確保する(すなわち儲ける)という真っ当な方法と、キャッシュ・アウトを防ぐという方法があります。
保険などに節税商品がありますが、保険料の支払いに実際にキャッシュが出てしまうと、「何をやっているのか」あまり意味をなさないケースもあるように思うのです。

「節税は最高の知的ゲーム」との言葉があります。
節税なんか考える暇があったら、本業で儲ける努力をした方がいいという考え方もあり、私もどちらか言うとその考え方でした。
が、ここらで一度本気で節税を勉強してみようと思うのです。

キャッシュ・フローを増やす」というのが、来期以降の当社の経理課題なのですが、同時に「キャッシュ・アウトを防ぐ」ことも大事なことだと思います。
目標は、毎月〇〇万円のフリーに使えるキャッシュ・フローです。

新築アパートがよく売れて(着工件数が増えて)いましたが、これには「節税商品」としての意味合いも大きかったのではないかと思います。
会社でも個人でも、借入れが多すぎて破たんしたというケースは山ほどあります。
従って私自身は借入れはお奨めしないのですが、借入れをしなくてもできる節税というのがあると思うのです。

あることに興味を持ち出すと、それに関する本を何冊も読んでいくという傾向が私にはあるのですが、しばらくはキャッシュフローや税金の本が増えるかもしれません。