選挙結果

普段から、そうでなくても時間が足らないのに、選挙などがあろうものなら、その結果が気になってますます時間が足らなってしまいます。
今回の選挙は想像以上に面白かったので、時間をいっぱい消費してしまいました。

今回の選挙では、最初から10議席が前回より少なくなっていたのですが、結局議席を伸ばしたのは立憲民主党だけでした(しかも40議席も)。
与党の圧勝などと言ってはいますが、自民党は6議席減らし、公明党も5議席減らしています。

希望の党は7議席減、維新は3議席減、共産に至っては9議席も減らしています。
「惨敗」という言葉は、21議席から12議席にまで減らした共産党に対して使うべきかもしれません。

今後、無所属で当選した人の中から立憲民主党に入ってきたり、あるいは希望の党を離脱して立憲民主党に鞍替えしたりする議員もいるかもしれず、立憲民主党議席はもう少し増えそうな気がします。

選挙区の事情で保守分裂選挙となり、無所属で当選した人もいます。
この場合は、無所属から自民党に入る可能性も高く、自民党ももう少し増えるかもしれません。

希望の党は「惨敗」と自他ともに認めていますが、議席数で言うと57から50に減っただけです。
しかも出来立ての“ほやほや”の党なので、健闘の部類に入れてもおかしくない気もします。
なぜ「惨敗」という印象が強いのかと言えば、最初に大ぼらを吹きすぎたからに違いありません。

小池百合子さん自らが語っていますが、やっぱり驕りがあったのです。
自らの東京知事選や、都議選で2回も圧勝し、いい気になっていたと言われても仕方がありません。
緑の小池の風(人気)がどこまで続くかを、客観的に観察していこうと思っていました。
少なくとも1,2年は続くのではないかと思っていたら、意外にもあっという間の失速でした。
「驕る小池久からず」といったところでしょうか。

企業経営でもブームのあとに潰れるところが多いのです。
ブームだと作っても作っても売れるため、借入れをして大規模な設備投資をします。
あるいは新しく工場を建ててしまうことだってあります。
ところが工場ができた頃にはブームが去り、一挙に資金繰りが苦しくなって倒産ということになるのです。

選挙を見ながら、また一つ勉強になったという次第です。