選挙

ミュンヘンへの旅行を挟み、その前後が猛烈に忙しくなりました。
新聞を読む時間も無くなって、新聞が厚さにして30cmほども溜まってしまいました。
やっと昨日、2時間ほどかけて全部読み終えることができました。

わずか10日ほどの話なのですが、時系列で順を追って新聞を読んでいくと、面白い発見があります。
一つの現象の動きが、とてもよくわかるのです。
例えば「小池旋風」なども、週刊誌が最初は小池百合子さんに極めて好意的に書いていたのに、最後の方になると罵詈雑言の見出しになっていました。

短期間に「風」もしくは「空気」が大きく変化しているのです。
選挙の結果は最後まで分かりませんが、衆議院解散当初とは雰囲気が変わったことは確かです。
3極の争いになったのも興味深い点で、立憲民主党が左翼勢力の受け皿になり、民進党に埋没していた時よりも、その存在がハッキリしてきました。

選挙区によっては公明党共産党の候補者しかいない所もあって、自民からも、希望からも、立憲民主からも、候補者が出ていないのはちょっと驚きでもあります。
私が住んでいる選挙区は、自民、希望、維新、立憲民主の4党からそれぞれ候補者が出ており、新聞によると自民と立憲民主が競い合っているとのこと。

私自身は今回の選挙には全く関与していないので、逆に「高みの見物」ができ、選挙結果が実に楽しみなのであります。
いずれにせよ私の選挙区は、50代前半までの候補者ばかりで、若くフレッシュな印象があります。
が、候補者の中には、ずっと落選中の人もおり、こういう人はどのようにして生活しているのか不思議でもあります。

4人立候補して1人しか通らないので、あとの3人は落選ということになります。
数ヶ月間必死になって時間や労力やお金を使い、落選という結果ではいったい何をしてきたのかよく分からなくなります。

(今回の選挙ではなく)兵庫県知事選に出て次点で落選した人の本を読みましたが、この人は選挙に1億円使ったそうです。
1億円もあれば、私なら不動産か株を買います。
その人が選挙活動をしていた間、私は本を読み勉強もしていたはずで(つまり「充実生活」を過ごしていた)、一方、その落選した人は貴重な時間を全くムダにしてしまったとも言えます。

立候補する人の中には高い志の持ち主もいるに違いありませんが、大抵は自己顕示欲か名誉欲を満たしたいがためと感じるのです。
自己顕示欲も名誉欲もない私は、真に自分が好きなことに時間が使え、本当に幸せだと思います。