投資するならインカムゲイン

不動産でも株でもキャピタルゲインを狙うのは難しいのです。
キャピタルゲインは相手次第というか、相場次第なのでコントロールが出来ません。
逆にインカムゲインなら最初からある程度の計算が出来るし、危険性はグンと減ります。

しかも長期間かけてやっていくなら、もっと危険性は減っていきます。
「長期間」の意味は数十年ということです。
従って若い時からコツコツと投資をしていくべきなのです。
定年間際になって投資をやろうとしても、経験も技術も未熟なので上手くいかないことが少なくありません。

株の本を読んでいても、株の投資に何らかの成果を出している人は、十年以上やり続けていることが多いようです。
逆に致命的な損失を出してこなかったからこそ10年以上も続けることが出来ているのでしょう。

株式投資と言えばすぐに売買による利益を思い浮かべます。
買った値段よりも売った時の値段の方が高ければ儲かるわけです。
が、最近は株の利回りが急上昇しており、3%を超える利回りも珍しくなく、中には4%を超えるものも出てきました。

そうすると預金代わりに株を買って保有していくのも「あり」だと思うのです。
株を持っている間に、その会社が倒産しては元も子もないので、長期保有するなら“やっぱり”有利子負債の少ない会社を買うべきです(要は実質無借金の会社)。

長期保有するつもりで、仮に4%の利回りの時に株を買うとします。
保有している間に株価の値下がりがあったとしても、売りさえしなければ損は出ないわけで、利率4%の定期預金を持っていると思えばいいわけです。

株価の上がり下がりに一喜一憂する必要はありません。
いちいち株価を気にしていたら、肝心の本業の方が疎(おろそ)かになります。
それでは本末転倒。
本当は株を持っていることで心の余裕が得られなければウソなのです。

不動産だってプロならともかく、個人投資家キャピタルゲインだけを狙って売り買いするのは、時間的にも技術的にも不可能です。
また不動産には大きな市況の波があり、その波は普通10数年。
いったん下降の方向に動き出すと、売り損ねた場合、次の上昇の波は多分15年間ぐらいは来ないはずです。
思惑が外れると経済的にも精神的にも持たなくなる危険性があります。