株価へのトランプ旋風

株価が長い間低迷し、売却すればベンツ5台分くらいの損失が出るところまでいっていました。
しかしながら配当利回りの高い銘柄ばかりを所有しているので、売らずに持っていれば3%以上の配当が毎年入ってきます。
定期預金の金利が仮に0.1%だとすると、その30倍もの高配当金融商品ということになります。
従って焦りのようなものは、ほとんど感じませんでした。

ところがその長期低迷株価が、トランプ旋風によって“あっという間”に年初来最高値を更新しました。
安倍晋三さんが首相に就任した後も、気持ちいいぐらい株価が上がったのですが、今回のトランプさんでも、株価は吹っ切れたように急上昇しています。

あれほどヘコんでいた私の所有銘柄も、含み損から含み益へと転換しました。
だからといって私の場合は売ることはせず、そのまま持っておこうと思っています。
長い間塩漬けだった株が、今回の出来事のように買った値段にまで戻ってくると、どうしても売却したくなってしまいます。
そういうのを「やれやれ売り」というのだそうです。

株式投資にも色んな「やり方」があると思うのですが、私は「株を買ったら10年間は売らない」と「有利子負債がなく、配当利回りが高い株を買う」を、自分の株式投資の基本方針にしたいと思っています。
そしてキャピタルゲイン狙いではなく、インカムゲインを重視したいと思っています。

株式投資だけでなく、不動産投資でも、キャピタルゲインではなくインカムゲインが投資目標です。
不動産投資の場合は、購入した収益物件を育てていくといった気持ちを大切にしたいと思っています。
所有するコインパーキングはどれも愛着を持って「世話」をしています(例えば定期的な清掃)。
競走馬を手塩にかけて育て上げるといった感覚に近いかもしれません。

株式投資のことを「永久保有株を探す旅」だと看破した人の話を聞いたことがあるのですが、私も同感です。
売って儲けても、結局税金を払うだけのことが多いのです。
ならば売らずに保有して、毎年配当を受け取る方がずっと利口だと思うのです。
売って手元に入った現金でまた別の株を買うと、その株が今度は値下がりして、いったい何のための売却・購入だったのかがよくわからなくなるケースが結構あるのです(体験者語る)。