人には「得意」・「不得意」があります。
相性の良い悪いと言い換えてもいいかもしれません。
私は投資において、インカムゲインを目指すのは得意なのですが、キャピタルゲイン狙(ねら)いとなると、途端に戸惑うのです。
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不動産の買取り転売業を営んでいる人はキャピタルゲインだけが目的ですが、リスクも大きく、生き残りが難しい業種ではないかと感じています。
安定性という意味では、不動産管理業が一番だし、大きな借入れがなければ不動産オーナー業も悪くはないと思っています。
が、「買った」・「売った」はほとんど「切った張った」の世界で、まさにKKD、つまりカンと経験と度胸がモノを言います。
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投資は不動産と株に絞り、他は一切手を出さないつもりです。
株でも配当というインカムゲインをメインにしていきたいと考えています。
有利子負債がゼロだと倒産の危険性が極めて低く、そういった会社を選ぼうと思っています。
長期間の保有を考えているので、その間に倒産してもらっては困るからです。
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株価が何時(いつ)が安くて何時が高いかは誰にもわかりません。
従って毎月定期預金のように一定額の株を買い足していっています。
3%以上の配当利回りの株は結構あるのですが、有利子負債(即ち借入れ)が実質ゼロで、自分が応援したい会社となると数が限られてきます。
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一方、チャートの動きを追って、キャピタルゲインのみを得ようとする投資の仕方もあります。
この場合は、短期保有で、会社の内容にはほとんど関心を持たない投資家が多いという特徴があります。
内容のいい会社は最初から株価が高く、その逆は低いわけで、企業研究をする必要はないという考え方です。
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私も勉強のため、1か月以内の処分を念頭に、そういった株の買い方を、会社の余剰資金を活用して行っています。
会社のスタッフにも手伝ってもらうことがあるので、自分が儲けるためだけにやるわけにはいきません。
株価が値上がりした時は、どこかで利益確定をして会社の利益に貢献できるようにしたいと思っています。
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こういったキャピタルゲインを狙うやり方は、気持ちがなかなか落ち着かないですね。
インカムゲインを目指す株式投資だと、買ったらそのまま放っておけばいいだけなのですが、キャピタルゲイン狙いの場合は売り時に神経を使います。
時には損切りも必要になって来るでしょう。
あまりに自分に合わない方法だと悟った時にはキッパリやめようと思っていますが、それまではコツを掴(つか)むべく、色々と試行錯誤してみようと考えているところです。