投資の話

学校では「投資」のことはほとんど習いません。
投資というのは極めて大切なことだと思うのですが、社会人になっても勉強する機会がないままに定年を迎えることだってあるのです。
その時にあわてて投資を実践しようとしても、ちょっと遅いのです。

私自身は不動産の世界に40年近くドップリと浸かっているのですが、株を勉強しだしたのは、ここ3年ほどの話です。
自分でやってみてよく分かったのが、株は勉強しないとゼッタイ損をするということです。
株では「9割の人が損をして、儲ける人は1割だけ」と言われるのですが、言い換えれば9割の人が勉強もせず株に手を出し、1割の人だけが勉強しているということでもあります。

不動産投資も株式投資インカムゲインを目指しています。
キャピタルゲインを狙うと、どうも手元が狂ってしまうのです。
不動産でも株でも、インカムゲインは“じっくり”と育てていく姿勢が大切。

仮に不動産に投資したとしたら、その街の繁栄をも応援すべきです。
街が繁栄したら、その物件の価値も勝手に上がるからです。
アメリカ人が自宅やその周辺をキレイにするのは、次に売る時、高く売るため」と読んだことがありますが、自分も潤(うるお)い、街も良くなるなら、いいことではありませんか。

株でも「利益剰余金」がたっぷりあって、「有利子負債」がゼロで、「配当利回り」が高くて、そのうえ自分が応援したい会社の株を5銘柄ほど購入(5銘柄を超えると管理ができないのです)。
一度買ったら10年間は売らない覚悟で保有します。
途中の株価の上がり下がりには目をつぶり、配当だけを淡々と受け取っていくわけです。

先日出席した私学の理事評議員会で、その学校のB/Sを見ました。
昔、寄付を受けた有価証券が、そのまま1,200万円という当時の価格で載っていましたが、今売ると1億円ぐらいの売却益が出るのだそうです。
学校だから誰も積極的に株の売買をしないのですが「放っておく」とそうなるという見本でもあります。