じっくりインカムゲインを

投資用不動産でも、株でも、一度購入したら安易に売らずに保有していこうというのが、私の基本的な考え方です。
キャピタルゲインを狙うのではなく、インカムゲインを目指そうというものです。
が、不動産でも株でも「入れ替え」が必要かもしれないと思うようになりました。

コインパーキングを例に出すと、野放図に数を増やしていくのではなく、収益性の低い既存物件を、収益性が見込まれる新しい物件に入れ替えていくという戦略です。
あるいは、もっとコインパーキングを狭域エリアに集中させてしまうというのも、集金やメンテナンスの効率のことを考えれば、正しい戦略かもしれません。

株でも”たまに”銘柄の入れ替えをし、結果いつも「含み益」がたっぷりとある状態をキープさせていくべきなのかもしれません。
損切りして損を確定し、その分は他の利益と相殺されるので「節税になった」と考える余裕があってもいいと思うのです。
そして手元にはたっぷりと含み益がある株だけを保有している状態が理想です。

どの株式投資の本を読んでも「安い時に買って高い時に売る」といったことが書いてあります。
しかし安い時に買ったなら、売らずにそのまま保有していてもいいのではないかというのが私の考えです。

いま現金を定期預金していても、0.001%などという利息しかつきません。
銀行へ行くまでの電車賃よりも安い場合だってあります。
ならば預金代わりに株を買っていけばいいと思うのです。

ただし保有している間に、その会社が潰れてしまっては株券が紙切れになってしまうので(今では株券なんて発行されていませんが)、有利子負債がゼロの財務体質のいい会社を選ぶべきです。
そんな会社はいくらでもあるので、血眼(ちまなこ)になって探す必要もありません。

今は3%以上の配当利回りを出す会社もゴロゴロしています。
株を売ることなんて考えずに、毎年の配当を楽しみにずっと持っていればいいと思うのです。
売却益ではなく、配当が目当てです。

従って保有している間に、その株価が上がろうが下がろうか、それはどちらでもいいことであって、一喜一憂する必要は全くありません。
そんな考え方で株をやっている人は案外少ないので、もうそれだけで競争が少なくなり有利なのです。