やり出すと「やる気」が出てくる

量的にちょっと負担の大きい仕事や勉強と取り組むときは、それらを分けてしまうのが一番です。
あまりに大きすぎる仕事や勉強だと、最初から取り掛かる気になりません。
2つに分けてもいいし、3つに分けても5つに分けてもいいわけです。

仕事や勉強は「やる気」があるから始めるというより、やり始めるから「やる気」が出てくるといった方が真実に近いと思うのです。
従って如何(いか)に仕事や勉強への導入のハードルを低くするかが工夫のしどころ。
仕事や勉強を始めるのに毎回「意志の力」を使っていては大変です。
「習慣の力」で始めてしまう方が100倍ぐらい楽なのです。

還暦過ぎたら、もう好きな仕事しかしないと決めました。
自分が好きな仕事なら、放っておいてもドンドン勝手にやってしまいます。
仕事を趣味にしてしまうことです。
あるいは趣味を仕事にしてしまってもいいわけです。

今の私は仕事と趣味とが混然一体となっていて、あまり区別がつきません。
もっと言えば出勤日も休日も気持ちの上ではあまり変わらず、会社で仕事をするか、家でするかの違いだけです。
ただ共通しているのが、仕事や勉強や趣味を楽しんでいること。

若い頃に大手の美容室に就職し、今では大成功し、日本で4番目に大きい美容室チェーンを作った人がいます(ちなみに年収は4億円)。
この人は最初に就職した大手美容室で、ひょんなことで「休まない」派に属することになりました。
その美容室では「休日を取る人(これが当たり前だと思いますが)」と「休日を取らないで毎日働く人」とに分かれていたそうです。

この人は美容室で働く前は、ダメ工員だったので、最初から「やる気」があったから「休まない派」に属したのではないのは明白です。
しかし一度「休まない派」に入ると「やる気」のスイッチがオンになってしまい、以降、成功への道をひた走ることとなりました。
私もこの人に刺激を受け「休まない派」に属そうと思うのです。

例えば語学のウェブレッスンを毎日受けるようにしました。
毎日語学の勉強をすると、もうそれだけで実力がグンとアップしていくのが自分でも分かります。
そうなると余計に面白いものだから、ますます“のめり込む”ということになります。

仕事でも勉強でも練習でも、普通やればやるほど実力がつくわけで、ならばいかにモチベーションを上げるかが一番大切なポイントになります。
「そうっ」と始め、それを続けていくことです。
やる気の継続こそが、この世での成功の鍵だと思うのです。