健康はマイペースから

病院に検査に行ってきました。
血液検査に心電図、MRIにレントゲン、そして胃カメラに腸カメラと、検査だけで半日かかりました。
腸の検査は早朝から自宅で2リットルほどの液体を飲むところから始まり、なかなか大変なのです。

前の晩はお粥(かゆ)で、また当日は朝ごはん抜きで臨むことになります。
このところ少し太り気味だったのでちょうどよかったのですが、1日で体重が3キロ減りました。

病院では丁寧な案内専門の女性がいて、病院への好感度がグンと高まりました。
病院もサービス業だということがよく分かります。
食べ物屋さんが繁盛するには、単に「おいしい」だけではダメで、値段やサービスや雰囲気などの他の要素もかなり大きいのですが、病院も全く同じですね。

内臓は外から見えないので、今後は十分に養生していこうと思っています。
内臓それぞれに個体としての意識があると、本で読んだことがあります。
今まで自分の内臓に感謝の気持ちを持ったことがあるか、大いに反省するところです。
これからは内臓にも感謝と愛情を持って接したいと思うのです。

やなせたかし」さんは94歳で亡くなったのですが、78歳までは病気知らずで、自分の健康を豪語していたそうです。
ところが一度どこかの臓器が悪くなると、連動してほかの臓器も悪くなり、晩年は「病気の百貨店」状態だったとのこと。

所属した西武、ダイエー、巨人で日本一を経験した投手の工藤公康さんは、選手生活の途中で徹底的な体質改善を行い、48歳まで現役選手を貫きました。
工藤投手いわく「内臓が疲れるとボールのキレが悪くなる」。

私たちでも体調が悪い日が続くときは、その原因のほとんどが内臓の疲れに違いありません。
疲れは蓄積していくのです。
体のちょっとした異変を手帳にメモしていくと、今まで気づかなかった健康の波が分かります。

私の例でいうと、毎年2月の末になると必ず体調を壊していたのです。
それはカゼであったり、胃痛であったり、ぎっくり腰であったりしました。
本を読んでいると、6月に疲労の蓄積がピークになり、必ず具合が悪くなるという著者もいました。

確か佐藤栄作元首相だったと思うのですが「ころぶな、カゼひくな、義理を欠け」を晩年のモットーにしていました。
「義理を欠け」は「人の予定に振り回されるな」といった意味になると思います。
私もマイペースこそ健康の基本だと感じています。
「少なくとも95歳までバリバリの現役」を目指すためには、マイペースでなければ持たないと思うのです。