語学は「読む」方が簡単

海外で生活するなんてことがない限り、なかなか語学の上達は難しいのです。

 

私は「NHKラジオ英会話」を20年間、毎朝聞き続けましたが、それだけでは到底「話せる」段階には達しませんでした。

 

その後10年間、会社近くの英会話教室に通い続け、ようやく自分の言いたいことぐらいは話せるようになりました。

 

が、会話はできても、例えばテレビのように一方的に話すものにはついていけません。

 

フランス語を全くゼロの状態から、オンライン・レッスンで習い始めたのが63歳のとき。

 

そこから8年間、勉強し続けています。

 

しかしながら、いつまでたっても入門レベルの会話しかできません。

 

またそのあいだ、フランス人と話したのは(フランス語の講師を除いては)皆無です。

 

たぶんこのまま一生フランス語を勉強し続けたとしても、それを活かすチャンスは限りなくゼロに近いのではないかと思います。

 

2年半ほど前に、ふとしたキッカケから『ルモンド』のネット新聞を読みだしました。

 

新聞なので日々、内容が変わります。

 

また(主にヨーロッパの)軍事や政治や経済などの状況がよく分かり、興味深くて、全然飽きません。

 

「話す」方はいまだに覚束(おぼつ)ないのですが、「読む」方はグングン実力がついていくのが自分でも分かり、楽しくて仕方ありません。

 

柔道では、立ち技はモノになるまで1年かかりますが、寝技は半年でOKです。

 

語学の場合だと「読む」は「話す」の3分の1の労力でモノにできるのではないかと感じています。