『87歳ビジネスマン。いまが一番働き盛り』という本を読みました。
著者はソニーの常務を経験した人で、英語もフランス語もでき、いわば「切れ者」のビジネスマンでした。
非常にコワイ上司で部下に煙たがられたり、ライバルに足元をすくわれそうになったりしながら、ハードワークを貫いてきました。
いろいろと反省点もあるようですが「組織の中で生き残るためには仕方なかった」という結論に、今は落ち着いています。
自分がソニーを離れ、再就職活動を始めるも失敗続きで、その経験をもとに現在は再就職支援会社のトップで働いています。
「部下100人の商社の部長だったから、年収1,000万円欲しい」などという人は、まず再就職できません。
再就職市場での自分の価値が全然わかっていないわけです。
「年収300万円でいいから雇ってほしい」という希望であっても、客観的に見た場合、それでも高望みのことが多いそうです。
「自分は現役時代バリバリ仕事をこなしてきた。新入社員と同じ給料で同じ仕事で働かしてほしい」という人の再雇用は成功したのですが、実際に働きだして即アウト。
なぜならその人はパソコンができなかったからです。
いくらデキるビジネスマンであっても、定年後、他人の会社で働かせてもらうのは極めて難しいということを学びました。
自分の小さな会社で生涯働くのが、いかに幸せなことかを再認識したしだいです。