会計の話 その2

簿記はルネッサンスのころのイタリアで発達しました。

 

簿記や会計などの数字の管理システムは、その時代に最も経済が繁栄していた地域で発達するようです。

 

株式会社や証券取引所は、経済覇権国だったころのオランダで生まれました。

 

また「減価償却」という考え方は、鉄道事業が勃興したイギリスで「発明」されました。

 

鉄道事業というのは、最初に莫大な投資が必要です。

 

どうあがいても当面は黒字にならず、それでは投資家を呼び込めないので「減価償却」という考え方を導入し、費用を長期にわたって振り分け、早く黒字にしようとしたわけです。

 

ついでに言うと、各地で違っていた時間が統一され、「パンクチュアル(時間を守る)」という考え方が浸透しました。

 

これがゆえにイギリスは稀に見る繁栄を築いたともいえるのではないでしょうか。

 

今でも経済の発展していない国や地域は時間にルーズです。

 

減価償却」や「引当金」などが会計に導入されると、収益とキャッシュが一致しなくなります。

 

そこで登場したのが「キャッシュフロー表」。

 

健全なキャッシュフローは、営業でキャッシュを稼ぎ、それを投資に回し、また余ったキャッシュで借入金を返済するというパターンになります。