やるべき努力を続けるのは当然として、それとは別に「虫のいいことを考える」というのを忘れていました。
自我力だけでなく、宇宙の力も借りてしまえば、もっと早く「やりたいこと」を成し遂げてしまえます。
しかも自分では想像もしなかった、ダイナミックな方法で達成されることが少なくないようです。
この「虫のいいことを考える」は“いい加減”な人が言っているものではなく、渡部昇一先生が唱えておられることなのです。
渡部昇一先生が「日本の知的巨匠」の一人であることは間違いがなく、頼山陽や本居宣長などと同じように、後世、日本史の教科書に登場する人物ではないかと私は思っています。
その方が、惜しみない努力をする一方、虫のいいことを考える大切さを教えてくださっているわけです。
ならば堂々と、その一見(いっけん)安直そうな考え方を、取り入れていけばいいのではないかと思うのです。
虫のいいことを考え、しかも努力を続けていくと、ある日、とんでもないラッキーが飛び込んでくるとのこと。
渡部昇一先生はこれを「天から梯子(はしご)が降りてくる」と表現されています。
普段から心の準備をしておけば、躊躇(ちゅうちょ)なくそれを受け止めることができ、そのあとの人生が急展開していきます。
しかも一度天から梯子が降りると「降りグセ」がつき、その後何度も降りてくるというのです。
そうなると相当おもしろい人生になってくるのではないでしょうか。
せっかくだから、この際、そのイージーで安直な方法に乗ってみようではありませんか。