「その英語、ネイティブから見たらおかしい」と指摘し、そういった事例をいくつも並べている英語学習書があります。
どうもネイティブが一番正しくて、一番エライような言い方に聞こえ、一種の洗脳ではないかとすら感じます。
幸か不幸か、もう英語は世界の共通語となっています。
つまり英語はイギリス人やアメリカ人だけの言葉ではなくなっているのです。
ネイティブの英語とは「たまたま英語しか話せない人たちが使っている言葉」と言い換えてもいいような気さえします。
ノン・ネイティブが目指す英語は、あくまでも「well educated English」つまり「教養ある英語」、あるいは「grammatical English」即ち「正しい文法に沿った英語」であるべきだと思うのです。
スラングばかり使っているような英語を、いくらペラペラしゃべることができるようになっても、何の意味もありません。
悪口では決してないのですが、オーストラリアやニュージーランドへ行って、変な発音の英語を学びたいとも思いません。
世界の教養人の間で通用する英語を学んでいきたいものです。
私は語学の目標を「ペラペラしゃべる」から「現地の新聞が読める」に設定し直しました。
以前から「ペラペラしゃべる」という目標には違和感があったのですが「新聞を読む」に変更してからは完全に腹落ちしました。
新聞が読めれば、雑誌も読めるし、いずれそれぞれの言語の本も読めるようになると思います。
「画期的語学学習法」を実践しだして、それが夢物語ではなくなってきました。
まこと長生きはするものです。