クルマで旅していると色んな知識が得られます。
東京からの帰り道、新東名を走っていると浜松あたりで、山(というより山脈)の上に大きな風力発電機を10機ほど目にします。
上州(群馬)の「空っ風(からっかぜ)とカカア天下」は有名ですが、浜松も空っ風は昔からスゴかったようです。
風がよく吹くので木材がよく乾燥し、その木材をピアノなどに使い、そうして楽器産業が盛んになったそうです。
ヤマハもカワイもローランドも浜松から生まれています。
もっというなら自動車メーカーのホンダもスズキも浜松出身なので、浜松の土地自体に「モノをつくり出す」エネルギーが秘められているのかもしれません。
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長篠(設楽原)の戦いというのは、織田軍と武田軍が戦って織田が勝利し、武田家滅亡のキッカケとなった戦(いくさ)です。
織田軍が鉄砲を三段に構えて連続射撃をした戦いでも有名です。
長篠設楽原パーキングエリア(下り)にクルマを止めると、その戦いでの信長本陣へ歩いていけます。
3万8千人の大軍勢の本陣にしては狭い場所ですが「ここに信長がいたのか」と思うと感慨深いものがあります。
酒井忠次の(山を越えての)大迂回作戦を描いた地図もあり、一気に興味と知識が深まりました。
一昼夜寝ずに、あの重い鉄砲を担いで密かに山を越えていく体力は今の人間にはゼッタイにないと思います。
体も小さいし、寿命も短かったけれど、昔の日本人の方が今よりもはるかに強かったのは間違いありません。