天皇家が126代も続いているのは驚異であり、世界一長い王家でもあります。
初代神武天皇は武人でしたが、あとはそんなに軍事力は行使していません。
確かに古代に壬申の乱などがあり、この時は天智天皇の息子の大友皇子と、天智天皇の弟の大海人皇子(おおあまのおうじ)の軍が戦い、後者が勝利し、天武天皇として即位したという例もあります。
また雄略天皇のような(まるで信長を思わせる)気性の激しい天皇も存在したこともあります。
が、ほとんどの天皇は文人で、神道の最高神官という役割を連綿とこなしてきたように思います。
また長い歴史を振り返ると、天皇家は権威としての存在であり、権力を握ることはほとんどなかったのではないでしょうか。
また軍人政権としての幕府が日本史には3回あります(鎌倉幕府と室町幕府と江戸幕府)。
しかしながら将軍(あるいは執権)が続いたのは、それぞれ15代ほどで、天皇家の126代とは比較になりません。
天皇家が2,682年間も続いた理由の一つに、生活の質素さがあるのではないかと思うのです。
藤原氏のように栄誉を極めたり、徳川幕府のように大奥などという意味のないものをつくったりはしませんでした。
天皇家は天照大神の子孫であり、極めて宗教的な存在でもあると思うのです。
仮に天皇を女系にしてしまうと、そこで系統が切れてしまい、別の王朝が新しく始まるということになってしまいます。