日英同盟は1902年に締結され、1923年に破棄されました。
この間に日本は日露戦争に勝利しましたが、これは日英同盟のたまものと言っても過言ではないと思います。
逆に日英同盟が破棄されたあとは、日本は坂道を転がり落ちるが如く、敗戦への道を歩みました。
イギリスはかつてのような軍事力や経済力はないかもしれませんが、それでも今なお世界の世論をリードする力があるように思います。
イギリスが味方した方が「世界の世論」として通用しているのです。
もし新日英同盟が締結されたら、日本は歴史論戦で悪者扱いされずにすむように思われます。
仮に日本がロシアに近づくと、アメリカの拒否反応があります(北方領土返還が進展しないのも、その辺の事情がありそうです)。
が、イギリスとの同盟ならアメリカも反対のしようがありません。
新日英同盟締結後は、日本にもクイーンズ・イングリッシュが普及するかもしれません。
日米安保の本質はズバリ「アメリカと戦争しなくていい」ことだと思うのです。
日本が経済力で世界一になったころ(日経平均が一番高かったとき)、アメリカとは経済面で亀裂が入りましたが、戦争にまで発展するとはだれも考えませんでした。
が、アメリカと対中国の関係だと、経済戦争が軍事衝突につながる可能性が否定できません。
ナンバーワンはナンバースリーと組んで、ナンバーツーを潰しにかかろうとするのは、国家戦略でも「猿山の猿」の世界でも同じです。
TPPにはアメリカは(ハプニングで)入っていないのですが、いまイギリスや台湾が加盟を希望しています。
TPPの本質は「対中国包囲網」。
日本と親和性のある国々を早く取り込んでいきたいものです。