世界の動向

出来るだけ客観的に“世界”を見てみたいと思います。
アングロサクソンと言えば、アメリカとイギリス。
この2国はほとんど一体と考えていいぐらいでしたが、ここに来て少しズレが生じているようです。
外交的にも目指す方向が違ってきているような気がするのです。
もう少ししたら、もっとハッキリした現象が出てくるのではないかと考えています。

もっとも今イギリスは経済的にも内政的にも大変。
経済はバブルの崩壊と金融危機の両方がいっぺんに来て300年に1度の大ピンチ。
政治的にも政治家が私的な支出を公金で行ったスキャンダルでメロメロです。
得意の外交面などで、イギリスが本来の力を発揮する基盤が揺らいでいます。

オバマ政権が本心では同盟国の日本ではなく、中国を選択しようとしているのが懸念されます。
また万一中国が台湾と事を起こした時、アメリカは本気で台湾を守ろうとするのかどうか。
台湾が中国の支配下に入ったら、次に狙うのは沖縄。
アメリカが頼りにならないとすれば、日本はどう行動するのかが正念場です。

北朝鮮と中国との国境には20数万の中国軍の精鋭部隊が待機していると言われています。
北朝鮮が中国の意向を無視するようなことがあれば、いつでも「進駐」出来る態勢にあるわけですが、これはけっして北朝鮮民主化によって解放する勢力ではないのです。
20数万人と言えば、自衛隊の総数と同じ。
むしろ中国軍が北朝鮮に進攻した場合、アメリカも日本も少々のことでは手出しが出来なくなります。
今よりももっと北朝鮮問題が硬直化する可能性があるわけです。

日本はインドと手を結び、バランス力を強化する必要があるかもしれません。
またロシアともその結びつきを強める時期が来ているのかもしれません。
プーチン首相(次期大統領に復帰予定)に権力が集中している今のロシアは、ある意味では交渉がしやすい国でもあります。
幸い日本には経済面でロシアに協力する技術も資本もあります。
機は熟しつつあるのです。

面白いことに日本は各時代のナンバーワンの国と手を携えてきたという歴史があります。ポルトガルが世界一だった頃はポルトガルと。
それがオランダに変わるとオランダと。
イギリスが世界の覇権国となった時にはイギリスと。
そして第2次世界大戦以降はアメリカと同盟を結んでいます。

特に1902年の日英同盟は日本の国運を大きく開けさせました。
逆に1923年の日英同盟破棄以降の日本は、坂道を転げ落ちるがごとく破局への道を進みました。
イギリスだって「日の沈まない国」だったのが、あっという間に黄昏へと向かってしまいました。
日英同盟は双方にとって大きなメリットがあったわけです。

イギリスの情報収集力は今なお世界一だと思います。
軍備力そのものではアメリカに及びもつきませんが、インテリジェンスの世界では依然優れた能力を持っています。
逆に日本に足らないものは、まさにそのインテリジェンス能力や国際バランス感覚。
この際日英同盟を復活させるのが、日本の国益に合致すると思うのです。
経済苦境に呻吟するイギリスに声をかけたら、案外ノッてくるような気がするのです。