経営と宗教心

ずいぶん昔になりますが、テレビで「日本の社長」という番組がありました。

 

当時、私は水曜日が定休日で、毎週その番組を見ることができました。

 

宮尾すすむというタレントが、日本各地の成功した社長を取材していくというもので、なかなか面白かったのです。

 

宮尾すすむ氏いわく「長く成功を続けている社長に共通していることがあった。それは自宅に仏壇か神棚があるということ」とのことでした。

 

私もサラリーマン時代はあまり気にしなかったのですが、会社経営をしだすようになってからは「自分を超えるもの」の存在を強く意識するようになりました。

 

会社経営などをしていると、災難や「まさか」が不定期にやってくるのです。

 

それらは自分ではコントロール不能でした。

 

また自分の才能や努力を超える「運」のようなものがあり、それらはどう考えても神様の分野であることだけはハッキリしていました。

 

かといって、それがすぐに神社参拝に結びついたわけでもなく、日本の神々とのご縁はずっと後のことです。

 

神縁は自分でゲットできるものではなく「与えられるもの」だということもよくわかりました。

 

大向こうを唸らせる、勢いのある経営者をたまに見かけますが、その人がいつまでも大成功を続けられるかどうかはまた別問題です。

 

その人が松下幸之助本田宗一郎のようなホンモノの経営者になるか否かの分岐点は、宗教心を持っているかどうかではないかと私には感じられるのです。