ワクワク感

還暦以降、かなりワクワク感が違ってきています。
今まではどちらか言うと、まわりの環境(市況や人間関係を含む)に振り回され、それに対応するだけでヘトヘトになっていましたが、やっと主体的な仕事が出来るようになってきました。
「恒産無き者は恒心無し」と言いますが、やはり資金繰りに走り回っていたり、安定した売上が見込めなかったりすると、ゆとりある心は持ちえません。

豊かな晩年に向けて、60歳までに経済的な基盤を築いておくのは必要不可欠です。
今まで「若い時に遊んでおかないといけない」とか「遊びのお付き合いをするべきだ」と言った(説教した)人たちがいましたが、その人たち自身が全く大したことがなく、それらのアドバイスは完全に間違いであったことが今となってはハッキリ分かります。
人生の基本は「懸命に働くこと」に尽きると思うのです。

東京で不動産業を営んでいる友人からメールをいただきました。
この友人は長いお付き合いの間に、売上も人間性もどんどん向上していっており、メールからはいつも刺激を受けています。
2年ほど前に、あるセミナーで「中小企業の業績など、社長の思い一つでどうにでもなる」と言うことを学んでから、事業内容も一変し、傍から見ていても経営のレベルが2段階ぐらいアップしました。

今は毎日1時間ぐらい「心の訓練」を欠かさずやっているのだそうです。
毎日毎日、自分の考えや信念を繰り返し、繰り返し、自分に言い聞かせ、自分の思いには大きな力があること、必ず思いの通りになること、このことを心の底から感じられるように訓練しているとのこと。
普通の人はもちろんのこと、経営者でもそんなことをしている人はまずいないのではないでしょうか。

以前に一倉定(いちくら・さだむ)先生のお話で、「『忙しくて経営計画書を書いている暇がない』と言う社長がいるが、経営計画書を練りながら将来のことを考える以上に、社長にとって大事なことがあれば教えてほしい」とのことでした。
一番大事なことをパスして、つまらないことに時間を費やし、しかも失敗して時間もお金もロスしていることが多いのかもしれません。
もう一度本気で、経営と人生のことを考え直そうと思うのです。
その時「やるべきか、やらざるべきか」は自分のワクワク感で判断したいと思うのです。