分相応の投資

長い間「街の不動産屋」をやってきたのですが、ここ5年ほどで大きく変化させたものがあります。

 

一つは会社の規模を小さくし、損益分岐点を大幅に下げたこと。

 

このおかげでコロナでも焦ることなく過ごすことができました。

 

もう一つは業態をできる限り「オーナー側」に持って行き、またストックビジネスに事業を絞ったことです。

 

売買仲介業や不動産管理業は、資金なしで進めていける事業ですが、その分、労働集約型になります。

 

よほど経営がうまくなければ、忙しいばかりで、あまり儲からないことが多いのです(逆に経営がうまいと、よく儲かります)。

 

コインパーキング一つとっても、土地を借りて運営していたのでは、地主の都合で閉鎖になるリスクが高いのです。

 

たとえば土地の上に建物を建てるとか、あるいは土地を売ってしまう場合がそのケースに当たります。

 

その点、自ら土地のオーナー(地主)であるならば、自分の意思で営業を継続させていけるわけです。

 

またストックビジネスを選択していかないと、努力が積み重なっていかないのです。

 

仮に売買仲介でいくら今月契約を上げていても、来月はまたゼロからスタートしなければなりません。

 

賃貸管理業はストックビジネスですが、オーナーとしての不動産賃貸業になると、もっとビジネスが安定します。

 

不動産オーナー業の最大のリスクは「過多の借入れ」ですが、ならば借入れ率を極めて低くしたり、借入れをゼロにしたりすればいいわけです(言うのは簡単)。

 

借入れがなければ、少々のことでは破たんしません。

 

小さな会社には、それなりの分相応の投資というものがあります。

 

当社ができる投資は、現実的には「コインパーキング」と「コインランドリー」と「賃貸戸建て」に絞られるのではないかと考えています。

 

投資というのは年に何回もできるものではないので、空いた時間をムダにせず、勉強を積み重ねていこうと思っています。