不動産投資

アパートや賃貸マンションのオーナーには2種類あり
「地主系」と「投資家系」に分かれます。

かつては地主でないとアパートなど持てなかったのですが、
最近は急速に個人投資家が増えてきて、
普通のサラリーマンでもアパートオーナーになるケースが
少なくありません。

「地主系」は元々土地があるので、
わざわざ土地を買わなければならないことはなく、
一見「投資家系」よりは有利なように見えます。

ところが土地を所有しているのと、
その土地が賃貸住宅に向いているのかの話は全く別で、
立地が悪いのに簡単にアパートや賃貸マンションを建ててしまい、
あとあと空室に苦しむということが少なくないのです。

経営的な視点やマインドがスコンと抜けているのも大きな問題点です。
その点「投資家系」は最初から事業として賃貸経営を行うので、
その点は多少マシではないかと思います。

不動産は大きな買い物なので、どうしても融資に頼りがちです。
仮に1億円を全額借入して賃貸マンションを購入した場合、
返済や経費を支払ったあとの手残りは2%程度。
新築で建てると手残りは1.5%です。

1億円の借入れをして収益物件を購入し、
仮に年180万円の手残りがあるとすると、
毎月の手残り金は15万円ほど。

空室がでたり、修理が出たり、その他緊急の事態が発生したら、
いっぺんに持ち出しになってしまいます。
それなら余計な借金などせずに、
本業で頑張った方がずっといいということになります。

しっかりと準備(勉強と貯金)し、よほど慎重に不動産投資を
行なっていかないと、「片手間でパラダイス」というわけには
なかなかいかないように思うのです。