中国語

中国語を学んでいると、いろいろと面白いことがあります。

 

同じ祖父や祖母でも、父方と母方とでは呼び方が違うのです。

 

また父や母の兄弟姉妹は、日本語なら「おじさん」、「おばさん」しか言葉がありませんが、中国語だとそのすべてに違う単語が存在します。

 

たとえば父の兄と弟は違う呼び方をするし、母の姉と妹も違います。

 

が、一番ビックリしたのは、父のことを「パパ」、母のことを「ママ」と呼ぶことでした(英語と一緒じゃありませんか!)。

 

中国人の先生によると「『パパ』と『ママ』は幼児が一番発音しやすい言葉で、偶然そうなったのでは?」とのことでしたが、それが正しいかどうかは未確認です。

 

中国語は親族のポジションを言葉によって実にハッキリ表しますが、逆に欧米系の言葉には「兄、弟」や「姉、妹」の区別すらありません。

 

日本人だと、話していて兄か弟かがわからないと、何か落ち着かない感じがするのではないでしょうか。

 

中国は広いので、地方によっては全く言葉が通じないのですが、北京官話という標準語を普及させ、統一感をもたらしているのかもしれません。

 

以前に上海の一流ホテルに泊まったとき「ホテルの中では、スタッフ同士は標準語でしか話してはいけないことになっている」と聞いたことがあります。

 

たとえば大阪の一流ホテルで、スタッフが関西弁でしゃべっていると違和感があるのと同じかもしれません。

 

中国語は四声(しせい)といって、発音に4通りの上げ下げの方法があり、同じ「マー」でも媽(ママ)、麻(あさ)、馬(うま)、罵(ののしる)と意味が全部違ってきます。

 

台湾や香港では昔ながらの漢字を使っているのですが、中国本土では簡略字を用いており、これが日本人にとっては学習上の阻害要因になっています(漢字を見ても意味が分からないのです)。