この世の法則

どんな会社であっても、10年に1度くらいの頻度で「まさか」といったピンチが来ます。

 

今回のコロナ騒ぎなど、まさにその典型です。

 

しかしそんな場合でも、内部留保が十分にあり、盤石な財務内容だと、「まさか」の衝撃に耐えることができるわけです。

 

そういった経営基盤を作ることを松下幸之助は「ダム経営」と呼びました。

 

講演で松下幸之助が「ダム経営」について話したあと、「そうは言っても、中小企業ではなかなか難しい。どうすればいいのか?」との質問が受講者から出ました。

 

松下幸之助からは「そう思わないと、そうならない」といった答えが返ってきたのですが、具体的な方法を聞こうとしていた聴衆の間には、期待外れの「ため息」のようなものが流れました。

 

その時に「そうか、そう思わなければ、そうならないのか」と深く納得した人がいて、それが京セラの稲盛和夫さんだったそうです。

 

今は影形がない状態でも、まずはそう思うことです。

 

最初に心の中で目標と方向性をつくらないと、自分が努力することも、他人の協力を得ることも、潜在意識を活用することもできず、手の打ちようがありません。

 

そのためにも「目標や夢をできるだけ具体的に書く」ことは、ワクワク人生の基本中の基本だと思うのです。

 

目標や夢が具現化するのには時間がかかります。

 

料理を注文して、それが出来上がるには時間が必要なのと同じで、待つことも大切なのです。

 

若い頃に「英語をマスターしなければ」とか「もっと本を読まなければ」とか思っていても、実際にそれらに取りかかるまでに、十数年の月日が必要だった経験を、私自身がしています。

 

今は全然ダメでも、思い続けているうちに必ず実現するというのは、この世の法則のようなものではないかと思うのです。