天の援軍

順風満帆ですべてが上手くいくという人生はあり得ません。
人生には「上り坂」・「下り坂」・「まさか」の3つの坂があるとは、よく言われる言葉ですが、まさにその通りではないでしょうか。
しかし自分の心まで、そういった外部要因に振り回される必要はないのです。
「得意淡然・失意泰然」といった言葉もあります。
いかなる時も「淡々とやるべきことをやっていく」が肝要であり、またそれしか方法はないようにも思えるのです。

「まさか」は自分の努力の範囲外のことなので、これは神様にお願いしてしまうしか方法はないと思っています。
特に会社経営は何が起こるか分からないことが少なくありません。
私は神道(しんとう)が心の指針であり支えなのですが、信仰心なしに経営ができるとは全く思えないのです。
無神論で会社経営するのは、無免許で飛行機を運転するような感じで、危なっかしくて仕方がないのです。

生きていくうえで「運」は極めて大事です。
例えば軍隊は「運隊」といって、まさに運だけで生死が決まってしまいます。
松下幸之助さんは人を採用するのに「運が良かったか?」だけを聞けばいいと仰っています。
運が悪い人と付き合うと、どういうわけか自分の運気まで悪くなってしまうのです。
福の神には福の神の波動があり、貧乏神には貧乏神の波動があるのです。
ちなみに個人所得日本一の斎藤一人さんは「貧乏神とは浮遊霊」と喝破されています。

運をよくするにはどうすればいいでしょうか?
じっとまわりを観察していると「陰徳を積む」に尽きるのではないかという気がするのです。
見返りを求めず、ひたすら「あの世やこの世」に貢献していると、神仏は必ずそれをご存じで、まあ言ってみれば神仏の加護があるということなのです。
これは個人だけの話ではなく、名前を聞けば誰もが知っているような会社でもそうで、例えば密かに神仏に寄進しているような例を私は何件も知っています。

自分の努力から生まれる「自力」、まわりの人たちからの「協力」、そして神仏の加護による「絶対力」、その全てを兼ね備えているならば、何も恐れることはないのではないでしょうか。
神仏の大いなる「おかげ」を受けながら、うまずたゆまず働き続け、しかもそれを楽しむならば、「この世もあの世も」天国になること間違いありません。