資金運用を天才に任せる

投機と投資は似ているようで違います。

私の解釈では株でも不動産でも、キャピタルゲイン狙いが投機、インカムゲイン狙いが投資です。

投機は一種のギャンブルのようなもので、博才(ばくさい)がある人は勝てるかもしれないけれど、それだって勝ち続ける保証はありません。

株は「安い時に買って、高い時に売ればいい」とよく言われますが、神様でもない限り、そんなことを意図してできる人は“まず”いないはずです。

むしろ「高くなった株を買って、もっと高くなったところで手放す」方がテクニックとしては簡単です。

ただし、長期的に伸びていく会社の株は、やはり(長期的に)高くなっていくというのは間違いがない事実のようです。

40年前に任天堂を10万円で買って持っていたなら、今それが10億円になっていると聞きました。

しかしながら、そこまで上がり続ける株を我慢して持ち続ける人など“まず”おらず、途中でゼッタイに売っているはずです。

起業家の中には抜群のアイデアを次々と生み出し、またそれを次々と実行するバイタリティに溢れた人がいます。

いわば経営の天才です。

そんな天才の会社はドンドン成長していき、その株を持っていれば株価が何倍にもなる可能性があります。

その会社の株を買うというより、手元資金をその天才に運用してもらうという考え方をしてみたらどうかと思うのです。

自分が頑張るより天才に任せた方が、資金はずっと大きくなっていくはずです。

ただしそんな天才でも、途中スキャンダルに見舞われたり、あるいは亡くなったりするリスクも無きにしも非ずで、その場合は株を手放すという選択を選ばざるを得ないかもしれません。