デグチ・メソッド 投資編その2

自分一代で創業した会社を上場させ、今はその会社を売却して、別の事業を行っている人がいます。
かつてその会社は「日本一不動産を買う会社」として有名だったのですが(不動産再生転売業)、その人は今は不動産を一切買っていないのだそうです。
理由を聞くと「不動産投資以外に、もっと儲かる投資先があることが分かったから」ということでした。

「投資」と一言で言っても、さまざまな種類があるわけです。
しかしながら投資には徹底的な勉強が必要だし、自分が持つ資金的な限界もあります。
そこで私は「株」と「不動産」に絞ることにしました。
それ以外には一切手を出さないつもりです。

ただしもう一つだけお金を出し続けるものがあり、それは何かというと自分への投資。
一生、自分を磨き続けようと思うのです。
結局この自己投資のリターンが一番大きいような気もするのです。

「卵を一つの皿に盛るな」とは、資産保全という意味でよく使われる言葉です。
けれど元々分けるほどもない資産をどうこう考える前に、まずは本業で頑張って資産を増やすべきだと思うし、あまり分けすぎたら投資としてのエネルギーを発揮しないようにも感じます。
資産保全は「株」と「不動産」と「キャッシュ」の3種類で十分だと思うのです。

投資だって自分が一番興味を持つものや得意なものに集中すべきです。
株の銘柄も個人の場合は5つぐらいに絞り、それ以上は手を広げるべきではないと思っています。
管理が出来ないからです。
私自身の経験でもそう思うし、長谷川慶太郎さんのような方でも、所有するのは5銘柄くらいのようです(本に書いておられました)。

利益剰余金がたっぷりとあり、有利子負債がゼロで、配当利回りが高く、自分が長期にわたって応援したい企業となると、もうそれだけでかなり絞られてくると思うのです。
株をいつ買ったらいいのかなんて、ハッキリ言って誰にもわかりません。
そこで私は、投資する銘柄を決めたら、一定の株数を毎月買い足していくようにしています。
長期保有を目指す場合は、こういった投資法が出来るわけです。