デグチ・メソッド 投資編

3歳からレスリングを始めた吉田沙保里選手は特別としても、小学校低学年から特定のスポーツを始めた選手は、やはり上手いし強いのです。
何でも出来るだけ若いときから始めるのが何よりなのです。
投資だって同じこと。

邱永漢さんは「20代の後半になると、人は経済に目覚める」と書いていますが、まさにそうだと思います。
『金持ち父さん、貧乏父さん』というベストセラーが出て、それに触発され「投資」の世界に目覚めた人も多いのですが、決して悪いことではないと思います。
やはり若い頃から投資のことをアレコレと考えていると、思慮深くもなるし勉強もするようになります。
賃貸住宅オーナーは、大きく分けて「地主系」と「投資家系」に分かれるのですが、勉強熱心なのは圧倒的に後者です。

私自身は昭和末期のバブルとその崩壊を経験しており、あの時代は投資云々(うんぬん)というより、一種の異常な自然現象と言った方が適切かもしれません。
従って私が本当の意味での投資を考え出したのは50代になってからではないかという気がします。

本業で頑張ってこそ「投資」を考える資格があるのであり、本業にまともに取り組まないで投資にウツツを抜かすのは本末転倒です。
本業で人から頼られ信頼される仕事をしていない人が「投資の神様」から愛されるはずもないのです(従って成功しない)。

また投資は徹底的に勉強しないと成功しないということも、私自身が身に染みて体験していることです。
株にせよ不動産にせよ、勉強量と成功度はかなりの確率で比例するようです。
私は株については素人だったので、3,4年前から新しく出版された株の本は全部読むようにしています。

株の本はそんなに難しくなく、ホイホイ読めてしまえるので楽です(「罫線(けいせん)」のことを書いた本はちょっと難しいのですが)。
株を勉強し出すと、大きな世界経済の流れから個々の企業業績まで、広い範囲にわたって勉強しなければならないので、それが逆に勉強へのモチベーションを高めるのです。
一生かけて勉強できることがあるのは嬉しいですね。