昔、ドイツ語クラスに通っていたことがあり、その時のクラスメイトに、50歳代の女性のNさんがいました。
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私よりあとからクラスに入ってきたので、最初は私の方がドイツ語ができたのです。
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が、あっという間に抜かれてしまいました。
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Nさんは大学を卒業したあと、高校の国語の先生をしており、結婚で退職したあとは、自宅で書道の先生をしていました。
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夫の海外転勤についていき、そこで英語を本格的にマスター。
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スイスにも滞在することがあり、そこでドイツ語と触れたようです。
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その後もずっと英語とドイツ語を勉強してきたようで、私の尊敬する語学仲間でもあります。
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Nさんから頂いた手紙。全部ドイツ語です。
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英語だけを勉強する場合は「仕事で英語を活用させたい」などの気持ちが強いかもしれませんが、多言語の学習となると、その実利性が希薄になってきます。
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仮に5か国語をマスターするにしても、それらの言語がすべて仕事で役立つとは限りません。
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ましてや私のように四捨五入すれば70歳の人間にとって、語学がお金になるとはとても考えられません。
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ではなぜ語学を勉強するのか?
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ひとことで言うと「楽しむ」ためです。
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従って学ぶ過程を思う存分、楽しんでいこうと思うのです。
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先日、多言語(10カ国語ぐらい)の修得者のセミナーをユーチューブで見ましたが、語学を勉強することを「とても、とても(really, really)」エンジョイしているとのことでした。
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「語学の本を午前中に1冊読み終えてしまう」ことを目的とした「カフェ勉」も今のところ成功しています。
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結果の損得を考えずに過程を楽しんでいくというのは、究極の贅沢なのかもしれません。