私も直接に知っていて尊敬している、ある上場企業の社長がおられます。
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自動車部品を製造しているメーカーなのですが、売上的にも財務的にも優秀な会社です。
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全世界に1万人もの従業員がいるのに、取締役は(社長も含め)わずか5人。
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社長は社業でゴルフに行くことがあっても、行きは会社のクルマで送ってもらうけれど、帰りは電車で帰って来るそうです。
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会議は平日には一切せずに土曜日に行(おこな)っており、社長いわく「評判はムチャクチャ悪い」。
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最近のIT企業の社長は、今までの価値観や倫理観からいって(良くも悪くも)よく分からないところがあるのですが、昔から続く製造業には「仕事もできる人格者」が多いように感じます。
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さて、その社長が息子さんに社長を譲り、引退することになりました。
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現役の社長だし、若く見えたので、今までその社長の年齢を気にしたことはなかったのですが、もう83歳とのことでした。
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わが社のように「自営業に毛が生えた」程度の会社だと「95歳までバリバリの現役で頑張る」と意地を張っていても許されますが、従業員が1万人もいる上場企業では、それは許されないのかもしれません。
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その会社の後継者は40代半ばで、新しいリーダーのもと、また新しい発展があるはずです。
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私も父が別業種の会社経営をしていたのですが、自分で不動産業をイチから始めました。
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そういう意味では1.5代目といった感じですが、父の代から言うと創業75年目になります。
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3代目がおり、4代目も生まれました。
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わが社の創業100周年では私は92歳なので、まだシャキッとしているはずで「ぜんぜん余裕」なのであります。